ASDグレーゾーン|夫とのすれ違いから見えた” 未完了の脳 ”の話

脳を示すイラスト 夫と私

理解して待っているのに、なぜ私はまた怒ってしまうのか?

夫婦喧嘩をすると、最後まで話し合うことが難しい。

夫は話が長くなることが苦手だから。
私は、顔をしかめる夫の表情を見て「わかりにくいのかな?」と伝え方の表現を駆使するから。

夫は、意見を否定だと思ってしまうから。
私は一生懸命に話すと、語気が強くなるから。

互いの性質が干渉しあう。

なので、こういう時は「少し時間を置こう」

そういって、私から打ち切る。

なのに、私は時間が経つほど苦しくなる。

最初は冷静だったのに、相手からの呼びかけが無い時間が続くほど、怒りや悲しみが再燃してしまう。

一体いつまで待てば、夫の思考は落ち着くのだろう。いや、そもそも、もう話が終わったと思っていないだろうか?

そして気づけば、本当は夫に向いていたはずの私の感情は、子どもへ向いてしまう——。


今回は、ASDグレーゾーンの夫とのやり取りを通して、私が気づいた

  • 発達特性家庭で起きやすい“ズレ”
  • 「待つ」ことで疲弊する理由
  • なぜ待つ側が苦しいのか
  • 私はずっと待てない人間だと思っていた

についての構造理解を、私の実体験を通して、発達特性人間の脳の観点から整理してみたいと思います。


ASDグレーゾーンの夫との話し合いで起きていたこと

我が家にはASDの診断を受けた姉妹がいます。

その時、夫にもASD傾向があることに気づきました。

診断は受けていませんが、夫自身も「今までの人生の“謎”が少し解けた気がする」と話していたことがあります。

そうはわかっても、やはり生活のなかで、どういった特性がどのように出てしまうのか、夫自身が気づくことはまだまだ経験途中。難しいのだと感じています。

“最初の言葉”に強く引っかかる

「これ、夫婦喧嘩になる時のパターンだな」と思っていることがあります。
それは、夫が会話中の” 言葉に引っかかる ”ことです。

特に、話に集中しようとしているタイミング、つまり”最初の言葉”に強く引っかりやすい印象があります。すると、途中から会話の方向がずれていく事になります。

私は、「なんか、よくわからない返答をしてくるな?」 と、思う。

夫は、「ちゃんと返答しているのに、なんか違うと言われる」 となる。

こちらは軌道修正をしたい。
でも夫は、「自分の説明の正当性」を守ろうとしてしまう。


とある休日も、こんな風にして、なにげない会話が喧嘩に発展しそうになりました。

結果、この日はなんだかお互いに本音までぶつけ合うことに。

最終的にはフリーズした夫を見て、私が「一回時間をおこうか?」と提案し、夫も同意。

お互いに「話が通じない」感覚だけが残りました。

「返答がない」が、私にはとても苦しかった

私は、夫の脳が高負荷の状態になると、それ以上情報をいれないようにしてしまうと感じていて、そうなると夫の脳はフリーズしてしまいます。

そして夫は、「返答のプレッシャー」をより強く感じてしまう。

そもそも夫は、会話において返答が必要だとあまり思っていない(本人談)
だけど、「なぜかいつも返答を求められる(さらにストレス)」これが夫の感じている世界なんじゃないかと想像します。
さらに、この状況になると夫は、『話し合うこと』ではなく、『怒られないように』という意識に注目してしまい、結果、私が怒りを出していなければ「解決!」と捉える印象がありました。

そうして、その後、喧嘩の内容には触れずに日常に戻ってしまう。
というのが私たちの話し合いですれ違いが起こるいつものパターンだと、私は考えています。

・夫は「返答のプレッシャー」で止まる
・私は「返答の無い状態」で苦しくなる

これでは、夫婦の困りごとはすれ違って当たり前です。


怒りの原因は「待てないこと」ではなかった

ChatGPTに聞いてみた

返答の無いまま待つ時間に耐えられない。

ずっとそこに悩んでいた私は、自分がどのように捉えればいいか、自分ができることについて考えていたのですが、最後の違和感がなかなか言語化できませんでした。

そして思いついたのが、ChatGPTに投げかけてみようということでした。

ChatGPTは私の問いに、

「あなたは”相手を待っている”と言うより、”自分の神経系を閉じられずにいる”のかもしれない」という回答をくれました。

“神経系がとじられない”とはどういうことか

”神経系を閉じられない”とは?

調べてみると神経が反応し続けている状態=脳が未処理のサインを出しているということのようでした。

つまり、今回の問題は、「理解して、自分で決めたことなのに待てない」ということではなくて、「脳が未完了のタスクをため込むことで神経的に反応している」のかもしれないということだったんです。

これをわかりやすく言うと” 問題が終わっていない感覚”でしょうか。

夫の中では、「今は処理できないから停止」なのですが、
私の脳は逆に、“未完了タスク” として動き続けてしまう。

表面上は普通に生活していても、頭の奥ではずっとその処理が続いている。確かにその通りです。

怒りの原因は「待てないこと」ではなかった

私はこの行き場のない怒りに対応できないことで、長年、「自分は待てない人間なんだ」と思っていました。
でも、問題だったのは、“待っている間に神経系(脳の働き)が閉じられない”ことだったんです。

私の脳はずっと、

未解決!
処理を続けろ!

という警告を出している。

思考では、「理解して待とう」と決めても、脳は解決していないタスクを抱え続けていて、神経が休まらない。すると小さな刺激で、一気に怒りが再燃する。

それが子どもに向いてしまっていたんです。

”神経系を閉じる”とは?

本来、「神経系を閉じる」とは、脳がストレスなどに反応して危険信号を出すことで思考をフリーズさせることや感覚を一時的に麻痺させることのようです。

夫に起こっているフリーズの構造もこれと同じなのでしょう。

が、ここではおそらく意図的にそれをするということだと思います。

つまり、問題自体を解決するのではなく、“今はこれ以上処理しない”ことを脳に教える。というのです。

以下は、ChatGPが私用に提案してくれた”神経系の閉じ方”の提案です。

①「結論」を作らないまま終える練習

「今日はここまで」という“強制終了”。

ここで重要なのは、納得して終わる必要はないこと。
むしろ、「未完了のまま置く」を神経に覚えさせる感じです。

たとえば心の中でかなり事務的に、

  • 今は返答不能状態
  • 私は説明済み
  • 続きは後日
  • 今日の処理は終了

くらいにする。


② 「感情」を解決しようとしない

必要なのは分析ではなく、放電です。

例えば、

  • 5分だけ外に出る
  • 無音を避けて音を入れる
  • 手を動かす
  • 強めに歩く
  • 紙に殴り書きする
  • 「私は今かなり負荷が高い」とだけ書く

こういう、“身体側を先に終わらせる”ほうが効く可能性が高い。


③ 「待ってあげてる」を悪者にしない

負荷が高い人を支える時、人間の脳に負債感覚が出るのは普通です。
問題は、それを“無いことにする”こと。
無いことにすると、あとで怒りとして噴出しやすい。

なのでむしろ、

「私は今、かなり頑張って待ってる」
「本当はすぐ返してほしい」
「でも相手には処理時間が必要」

を、自分で認めてしまった方がいい。

すると脳が、「誰も分かってくれない!」状態から少し下がる。なぜなら、少なくとも“自分”が把握しているから。


自分なりの対策を

今私はこのアドバイスを受けて、自分が一番自、分の脳を説得できそうなものを選んで実践中です。

まだまだ練習中です。

でも、以前より確実に、”相手に巻き込まれ続ける感覚”は減ってきています。


私はずっと、自分が待てない人間なのだと思っていました。

けれど今回、自分の中で全く違う可能性がみえてきました。

その気づきは、長年抱えてきた私の”宙ぶらりんの感情”を理解する大きなヒントになりました。

この『宙ぶらりんの感情の理解』については、noteの有料記事にて、
私が実際に夫の返答を待っていたとき、頭の中でどんなことを考えていたのか。
なぜ、一度落ち着いた怒りが再燃したのか。
そして、なぜその感情が子どもへ向いてしまったのか。
その時の心の動きを体験ベースで、できるだけそのまま書いています。

「理解しているのに苦しい」

「待つと決めたのに待てない」

そんな感覚を覚えたことがある方へ、私の体験を通して、感情や状況の言語化のヒントになれば幸いです。

ご興味のある方はnote記事へ遊びに来てください。↓

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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。よかったら、ほかのエピソードにも寄り道していっていただけると嬉しいです。↓

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