「日常ー学び」では発達障害を持つ子の子育てあるあるや、我が家の場合の発達エピソードについて、日ごろの子どもたちの行動や発言、そこから学ぶこと~ちょっとクスっと笑える日常の会話まで、息抜きになるようなお話も書けたらと思います。
長女が5年生になって3か月ほどしたあたりでしょうか?
連絡帳を書いてきていないことが増えてきました。そして、どんどんと学校の宿題を終えられなくなっていきました。
今回は前回の『長女のイライラがぐるぐるする話』からさらに長女の負担が増えていく様子と、我が家の対応の話を書きます。
長女の宿題が永遠にやる気にならない

実は、次女の時に発達検査を受けようと思った理由も、きっかけは連絡帳が書いてこられないことと、宿題が4時間ほどかかる日常でした。正直同じ現象が起こると思っていなかったので驚きましたが、発達障害を持つ子の特性上、その二つが学校でわかりやすい問題ということなのかもしれません。
訊くと、長女の場合は5年生になってからは、登校してから各自のタイミングで連絡帳を書くようになっていたようでした。
まず、そのことに対しては対策が打てそうだと、担任の先生に、一日のスケジュールの中で一番時間が取れそうな時間帯を指定して、連絡帳を書くタイミングを決めてやってくださいと伝えました。
そうすると、書き忘れの日が減りました。時折書いてきていない日は出てきましたが、格段に減りました。

さて、問題は宿題です。
宿題に関しては、数日間の間で、1時間が1時間半になり、2時間、3時間、遂には週末の3日をかけても登校日の月曜日の朝にやっと終わらせられるという状態です。平日は終わらない日が当たり前になってきてしまっていました。
あれ?と、様子の変化に気づき始めた頃は、「最近、疲れてるなぁ…。夏で暑いからぁ?」と思っていたはは ですが、こうなってくると状況も違ってきます。
状況を踏まえて長女を見ると、やはり特別疲れが強く、自分をコントロールできなくなっているように感じるのです。
どうにかきりかえられるようにと誘導はしますが、最後は本人の意志、そこがどうにも長女自身がコントロールできない感覚を感じていました。
明らかなシャットダウン状態

長女は赤ちゃんの頃から昼寝をほとんどすることのない子どもでした。夜もすんなり寝てはくれないし、どうにか寝かそうと絵本を読むのですが、絵本を読んでいる限り起き続けているというこどもでした。
そんな長女はそのま成長しました。基本的には風邪をひいても高熱を出しても日中寝ることのない子です。
ですが、5年生になって何となく休みの日やカゼをひいたときに寝ている姿を見ることが出てきて、気になるようになりました。
そのうちに連絡帳と宿題の問題が出てきたのです。
- 宿題が進まない
- 解き方がわかっていても進まない
- 普段は解いている問題もわからなくなる
- 普段よりも文章問題が入ってこなくなる
結果、宿題をやり始めるとフリーズして、少し宿題に手を付けられたか?と思えばまた眺めているだけの状態になります。
親が言っては逆効果、逆に怒ってしまうことが以前にも増して増えました。けれど言わなければ永遠にやり始めようという態勢にもならない。
相当な時間をかけて、何とか宿題をやる体勢にはなりますが、気づけば、長女は横になって寝てしまっているのです。
どう考えてもおかしいと思いました。その姿はまさにシャットダウンという言葉がぴったりのように思います。
そして、長女のシャットダウンにはとても意味があることを、はは は経験上知っています。

かなり限界を超えてきている。対策をとらないと!
長女の状態への対応
そこで、私が必要だと思った対策としては、次女と同じくになるのですが、家庭、学校、そのどちらでもないコミュニティー(つまり療育)の3つからのアプローチです。もう、この時点で療育も体験させてみるほうがいいと思いました。
そういった経緯で発達障害の検査をすることにしました。
実を言うと、後日、長女にもASD自閉スペクトラム症の診断が下りるのですが、この時点では診断は特におりませんでした。ただ、結果を聞きに行った際に、追加で問診票を渡され、後日記入、提出しました。
診断は、学校に話すときに伝わりやすくするために受けたのですが、その時は診断が出ず、それならと、私は個人的に学校と、療育を受けられるように手配しようと考えました。
私にとっては、診断が重要ではなく、私の目に映る長女のヘルプサインに対応ができればどちらでもよかったのです。
まず、学校に相談を持ち掛けました。時期は5年生の夏休み前です。
長女の担任の先生はとてもまじめな人といった印象でしたが、発達障害の知識はなさそうで、このころには完全に宿題が終わらせられなくなっていましたから、長女の状態を連絡帳で伝えてはいました。
が、いまいちニュアンスも伝わりにくそうでした。
ですが、対応はしてくださり、ひとまずは私(はは)と学校に来る心理カウンセラーさんとの話の場を設けていただきました。
学校としての対応が形づいては来ましたが、その間もみるみるうちに長女は悪循環に陥っているようでした。
そんな長女の姿に、担任の先生にもある程度現状の把握をしていただかないと厳しいと判断して、懇談の際に長女の具体的な状態の説明、それが、私が現状一番当てはまっていると(ヒントになると)とらえている発達障害のような要素からくるのではないかと考えていること。そして、当時、はは としては、これは長女像の説明だ!と思うほど長女の性質を語っているかのうような動画を思い切ってお伝えさせていただきました。
それと同時に、療育だけでも経験させてみたいと思い、医師に意見書を書いていただきました。
そして、まずは次女の通っている療育へ、現状の受け入れ態勢と内容を確認し、長女に合うと思われるかかわり方ができるかをおたずねしました。
まとめ 現状と対応
まとめるとこういうことです↓
現状:長女の学校生活に、長女自身ではどうしようもない、コントロールできない困難さを感じる。
対策:・学校での担任の先生のサポート
・それを説明するための医師の意見
・根本的な課題にアプローチするための療育探し
現状としては長女も療育を受けられる体制を夏休み中に整えられるように動いています。
追記 長女の発達検査の診断
後日、発達検査に改めて問診票も追加し、医師との対面の確認があり、長女にもかなり強いASDスペクトラム症の傾向があるという診断を受けました。
実は、私は、その時の医師との会話で長女の現状をうまくとらえてくれていないという印象を抱いたのですが、診断名としてはそのように出ました。
この医師とのすれ違い感も、発達障害の子の子育てをされている方には意外とあるのではないかと思うので、後日記事にしていく予定です。
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