「日常ー学び」では発達障害を持つ我が家の姉妹のエピソードや、そこから学ぶこと、ちょっとクスっと笑える日常の会話など、息抜きになるようなお話も書けたらと思います。
↓↓このお話はこんな方に読んでいただきたいです。↓↓
長女は10歳になってASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けました。ほんの2か月ほど前のことです。
きっかけは5年生になって活動が多くなる(一日の中でやることが増える)ことによるオーバーヒート。
すぐに医師に意見書を書いてもらい療育を受けられるように動きました。
これが長女にとって、恐らく人生の分岐点になるような出会いの始まりでした。
なんてドラマチックに書いていますが、本当に、喜ばしいことに長女にとってとても合う放課後デイサービス(以下放デイ)に出会ったんです!
それは偶然、私たちが長女の療育探しをし始めた数か月前に前に開所したばかりのところでした。
今回はそんな療育と長女の話です。
療育の最大パワー:長女に起きた奇跡のような変化
長女に起きた奇跡のような変化
長女のお世話になっている放デイは開所したばかりなので、空き待ちに悩むことなく入れました。
それが事態に早急に対応できたことでまず有難いことだったのですが、そんな放デイが長女にとって他に代えがたい場所になっていることは本当に驚きを隠せません。
長女にとって何もかも初めての経験、人見知りで引っ込み思案の長女のことなので、まず人に慣れるまでどれほどかかるだろうかと心配していたはは(私/はゆまーま)ですが、
そんな心配をよそに放デイへ通い出した長女は1日目からすぐにお気に入りの先生に出会います。
3回目で大好きな先生は3人になっていました。
すると、4回目は年下の子の面倒を見たり、初対面から仲良く遊ぶことができて、
5回目には新しい先生にもいきなり馴染んで楽しく遊んでくることができました。

今まで見たことない姿がっ!!!
早々にすっかり自分のポジションも確立したそうで、まだ2か月も立っていない今では年下の子たちの中心になって楽しく遊んでいるようです。
今までに見たことのない、人と積極的にかかる長女の姿を放デイの方から聞くたびに信じられない思いです。
おかげで楽しい夏休みを過ごした長女は、夏休み前の混沌とした状況がうそのように、学校でも元気に過ごすことができるようになっています。
療育による変化の具体例(ビフォー・アフター)

学校の授業での様子
一番驚いたのは夏休み明けの参観でした。
正直、今まで授業を受けているなという姿勢を見たことがありません。
と言っても、教室内を立って歩くとか、全く違う方向を向いているとか、別のことをしているとかではないのです。
なんというか、、、。そわそわ手や足を動かしたり顔を触ったりと多動のような様子は見られるのですが、一番は心ここにあらず!!
頭の中だけどこかへ出張しているようでした。
授業中、先生があてると、黙って先生の方向は見ているのですが、先生が何度も名前を呼ぶ声にも具体的な反応を示さず、挙句の果て「聞こえてる?」と言う先生の問いに「え?」と、素っ頓狂な顔をして一言。
その時は先生もあきらめてしまいました。
それが4年生のことです。
こんな調子なのでずっと、参観に行くたびに心ここにあらずでそわそわと少し体を揺らしたリ足を動かしたり顔を撫でまわしたりしている長女が気になっていました。
それが、なんということでしょう!!!
5年生、夏休みに放デイへ通い始めた長女は休み明けの参観でそわそわすることなく、先生の方を向いて授業を聞いている姿を見せたのです!!こんな日は来ないのではないかと思ってすらいたははとしては、感動と驚きと同時に目を疑ったほどです。(笑)

「できるようになる日は来るの!?」って、結構発達障害あるあるなのではないかと思っているのですが、同でしょうか?
コミュニケーション

長女はコミュニケーションが苦手です。と言うか、本人は話しかけられたことに対しての返答が無いと言うのもつい最近までよくある光景で、自分から話しかけることが怖いのか、することがほとんどありません。
学校では先生に話しかけられてもあまり反応を示さず、同級生でも中のいいごく限られた1,2人の子には話しかけられるのかな?と言った感じです。
それが放デイの先生とは初日から会話、信頼できるようになりました。
感情の爆発

長女は精神状態が不安定になってくると、特に意味のない濁点のついた音をぶつぶつ発します。普通に機嫌のよさそうな会話の合間にそれが出ることも多々あります。
他にも、がなり声で家で絶叫することが多くなります。

うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!

!!!!!あ!かなりヤバい!!
学校から帰宅後に起こることが多く、そんな日は寝るまで続き、宿題などもなかなか手につかなくなります。
朝から怒っているときも多いです。
それらが放デイへ通い出してからは見違えるほど少なくなっていて、叫ぶことは今のところほぼなくなっています。
日々の循環

イライラ、もやもや、そわそわの減った長女は顔をかき回す、頭をかきむしることが減り、毎週の放デイの楽しい時間で程よくリフレッシュされ、安定感が特段にアップしました。
★ 簡単にまとめてみるとこんな感じ↓↓
項目 | ビフォー(療育前) | アフター(療育後) |
---|---|---|
授業中の様子 | そわそわ・心ここにあらず・反応が薄い | 参観で「授業を受けている」実感が得られた |
コミュニケーション | 家ではよく話すが、外では無反応・挨拶も困難 | 放デイの先生とは初日から会話・信頼形成 |
感情の爆発 | 濁点のついた叫び・意味不明語などの頻出学校から帰ってくるとたいていイライラをぶつけてくる 朝から怒っていることも多い | 放デイ後は穏やかに過ごせるような日が多くなった |
日々の循環 | イライラ、もやもや、そわそわ、起こって私に引っ付いてくることが多く、不安定 | 楽しい時間でリフレッシュされ、安定感アップ |
長女と放デイの相性が「最高」だった理由
1. 初日から信頼できる大人との出会い
2. 「好き」に全力で寄り添ってくれる大人の存在
3. 先生たちが「楽しく」「主体的」に関わってくれる
4. 年下の子との関わりで「役割」や「立場」が生まれた
5. 身体をしっかり動かす活動で、エネルギーを放出

まとめ:療育の最大パワーとは?
療育で最大限の効果を発揮するために大切なことは、
”このままで大丈夫だと思わせてくれる人との出会い”
ではないでしょうか?
我が家の長女の場合は放デイとの出会い、たった数回の関わりが、長女の行動や感情の“スイッチ”を大きく切り替えました。
それができたのは、「彼女をそのまま受け入れて、尊重して、楽しんでくれた大人」がいたからだと思います。
改めて受け入れられることの大切さを実感しました。
今後のために
大人の関わり方で、子どもの世界は変わる。今回のことでそう確信しました。
なかなか親子間だからこそ難しいことでもあるのかなと思いますが、できる時は親が、できなさそうな時は療育など外部の施設を通してそれをしてもらう。
分担してしていく事の心強さがあるから親も冷静になって、刻一刻と変化する子どもの状態を感じ取ってあげられるのではないかなと感じました。
「楽しさ」や「安心」が“発達”のスタート地点なんだな。と、たくさん失敗するから改めて感じられる今があります。
「放デイとの相性」は大切なことだと実感しています。
けれどそれも難しいのが現実だとも思います。まずはやってみる。やらないよりはスタート地点に立つことができます。
スタートしても、放デイも、学校も、家庭も、子どもたち自身も、変化があると思います。
そのたびに、何となくその変化を受け取って、必要な時に背中を押してやれる親の冷静な対応が一番必要かもしれません。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。よかったら、ほかのエピソードにも寄り道していっていただけると嬉しいです。↓
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