「日常ー学び」では日ごろの子どもたちの行動や発言から学ぶことや、ちょっとクスっと笑える日常の会話まで、息抜きになるようなお話も書けたらと思います。
決断することへのストレス?
切る?切らない?ヘアカット
三か月ほど前に次女の髪を切りに行ったのですが、その前、過去2回ほどのヘアカットのたびに次女は「ハゲにする!!」と、髪の毛のうっとおしさにそう断言していました。
そういうわけで、今回のヘアカットは前回の際に事前に予約をしての来店でした。

絶対ハゲにする!!
しかし、予約の日が近づくにつれ、だんだん髪を伸ばしたくなってきた次女。
長女が「絶対伸ばす!」と言っていたので、伸ばすのもいいなと思ってきていたのでしょう。
一度伸ばす選択肢が入ってくると、それも正しいような…。そんな様子で、私が次女の意思を何度か確認していると、二日前になって伸ばそうかな?と最大限に迷いだした次女。
翌日、髪を伸ばしたいのなら予約をキャンセルするよ?というと、
「やっぱり切ろうかな?うん。やっぱり切る!」
というので行くことに決定。

やっぱり切ろうかな? うん。やっぱり切る!
当日、ご機嫌で行くと、
次女 「え!?わたしが切るの!?」

え…!?
はは 「そうよ?ずっとその話してたやん!?」
次女 「いやや~」
現場で愚図りだしました。

まさかの展開!?
すると、その間に一緒に来た長女が切る気になってきました。
長女 「じゃあ私が切ろうかな?」
はは 「お!そうする?」
すると…次女は自分の予約なのにと何やらもったいなくなってきた模様。

…..。
はは 「よし、じゃあ、お姉ちゃんと変わって?今日は切らずに帰ろう。切りたくなったらまた予約とるから」
「ううん!!」首を振る次女
はは 「でも切らないんでしょ?」
次女はしぶしぶ座ったその席はもはや私専用だと言わんばかりにひじ掛けを握り閉めます。でもこうなったからには抵抗に正当な理由がいると思って言いよどむんでいる様子。
そして不服そうに口を開くと、
次女 「だって、ママが何回も何回も聞くから!!!私は切らないって言ったのに、何回も言ってくるから…..私は何回も切らないって言ったのに何回も何回も聞かれるから….ママが….」衝撃のつぶやきをさく裂し出しました。
しかも何回も執拗に繰り返します。
はは 「え!?私!?」
確かに切るメリットを挙げて説得はしようとしました。だってショートボブが中途半端に伸びて、頭、巨大になってたから。
けれど、切らないのならそれでもいいとはっきり伝えたつもりだったし、そんなに嫌なら前日の「切る!」のテンションは出てこないと思うよ??と内心思うはは。

それにしても、そんなに何回も言わんでもいいやん!?

ぶつぶつぶつ…..。
依然として、椅子に座りながらぶつぶつ言う次女

私、切れる!?✨
切る気になった長女
次女に「今日は切らなくてもいいよ、今日はお姉ちゃんが切ろう!」と提案しなおす はは。
文句をいいながらそれは拒絶する次女
すっかり切るモードになって期待を膨らませる長女
予約時間が前後もいっぱいなので気が焦ってくるはは 「じゃあ、どうするの?」
せっかく来たのに切らないのも嫌だと思ってくる次女
切れないかもと愚図りモードになってくる長女
どっちもややこしくなってきたぞと焦る母
「うんん…だってママが… 何回もきくから…」ちょっと切ろうかなと思ってきてるのに、自分の正当性は確保したい次女
「じゃあちょっとだけ切る?」と店員さん
「そうしよう!ちょっとだけ切ってもらおうか!?」店員さんのアシストを再アシストするはは

…うん…。

やったぁ!店員さんありがとう!
結局、自分の予約なのにと姉に譲るのは違ったのか、控えめカットに落としどころを見出してくれて無事に次女がカットをしてもらうことができたのですが、全員がいまいち納得のいかないまま帰宅することになりました。

苦笑
よかったと言えば、帰りに雨が降ってきたということ。
小雨の中まあまあ濡れながら帰宅をすることで、次女の気がそれてぶつぶつ言うことから解放されて帰宅できたのはよかったのでは?ということにしておきます。
帰宅後、思い直せた次女は、切ったことにそこそこ納得してくれましたが、微妙な思いのははでした。

それから数日後、
その日はワークショップの体験イベントへ出かける予定でした
お昼ご飯 コンビニ?orファーストフード?
イベントの前に軽く食べられるものを買おうという話になりました。
姉は某有名ファストフード店、次女はコンビニのおにぎりが食べたいといいます。
結果、父は、長女とファストフード店でお昼を買うことになり、私が次女とコンビにでご飯を買おうということになりました。
そして、このご飯の選択が次女をこじれさせることになります。
この時の私はヘアカットの時のことが頭にあって、「後でこれがよかった!!」と次女が怒ることのないようにと思い、次女に確認を取ってしまったのです。
先にファストフード店へ寄ったので、長女の注文中に「〇〇(次女の名前)はお母さんと一緒にあとでコンビニで買うのでいいのよね?」と。
これがよくありませんでした。
次女は、「うーん。やっぱりファストフード店にしようかな?」と迷いだしたのです。

「こっち(ファーストフード)にしようかな?」

そうする?

うーん…
そして、間もなく、ぐずぐずと言い出し、ふてくされだすと、
「だっていっつもお姉ちゃんの言った通りばかりになる!」と文句を言い始めた次女。
え!?先に寄ったからここしか選択肢がないと勘違いした?
今注文中なんですけど。後ろにお客さん待ってますけど??
私はあわてて
「先にここに寄っただけで、この後コンビニ行くから、そこでお母さんとコンビニでお昼ご飯買うんだよ?お母さんもコンビニのおにぎり食べたいから一緒に買いに行こう!!」と言いました。
が、ファーストフード店を目の前にしてそちらを選択するべきではないかと思ってしまった次女には何の効力もありません。
結局、ほかのお客さんも待っているので
「じゃあ、ははもここにする!一緒に食べよう!!」と、そういうことにしました。
しばらく次女はぐちぐち文句を言っていましたが、仕方ありません。
その後、時間とともに徐々に次女の機嫌も戻ってきたのですが、連日のことと、どう対応していいのかわからなかったことで今度は私のイライラがどうにも収まりません。

私も不安定!
と言ったところで仕方がないので、一通りイライラした後、どうにか懸命に冷静になろうと考えてみました。
その時私が思った事は、決断を求められることがストレスになってプチパニックになっているのか?ということ。選択を迫られた結果どうすればいいかわからなくなったのだろうか?ということです。
次女にとって選択を迫られることとは何か?
私はつい、日ごろから何事も文句のようになりやすい次女に対して、後から反対のことをいわれて愚図られてはいけないと、自分の面倒くささを優先してしまいがちだったかもしれません。何度も選択させられる次女の気持ちを考えられていませんでした。
いつも自分でしっかり納得してもらった方が、本人も負担なくできるのではないか?と考えてしまいがちです。
次女の立場に立って考えてみると、もしかしたら選択を強いられることでより良いものを選ばないといけない、正解があってそれを選ばないといけないと思った可能性もあるなと感じました。
いわゆる発達障害における白黒思考と、選択肢が増えると情報処理が追いつかなくなりだして不安になると言った事が一因にあったのではないかと思いました。
基本的には最初に選択した方ですんなり実行してしまえばよかった。のだろうと思います。
もちろん、ヘアカットの時のようにいきなりりそんなつもりじゃなくなってしまっているということも起こってしまって、それが本当に自分は最初からそう思っていたと思い込んでしまう状況もあるのですが、(おそらく中枢性統合の問題があるのではないかと思います。これに関してはまた別の記事で書こうと思います。)
本人が少なからず意見を出せるのであれば、後からの思考の変化は気にせずに最初の意見を汲むということが一番いいだろうと思いました。
途中で「違う!」や「わからない」となってしまった時は最初の状況を伝えることや、本人がゆっくり状況を思い出したりできるようにアプローチしていくという練習が、本人や親にも必要なことだなと感じたできごとでした。
なんでも先回りして対処しようとすると無駄にイライラしてしてしまうこともあるってことですかね…。

先回りなんてそう簡単にできるもんじゃないよ

勉強になりますっ!
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