発達障害の子の子育てって、通常よりも忍耐力を試されている気になるのは私だけでしょうか?
いや!そんなことは無いはず!!
1に忍耐、2に忍耐、3,4がなくて5に忍耐!
結果は?「まだわからん!!」
そんな日々を過ごしているはは(私/はゆまーま)ですが、そんな中で私は思いました。
叱るのにも、見守るのにも、“我慢”が必要。
我慢って、一見辛いことのように聞こえるけど、その我慢は 「考え方の工夫を見つけ出すヒント」で私自身も成長させてもらっているのかもしれない と。
子どもを思うからこその心配やイライラ。
でも、それって本当に必要?
そのイライラの原因は自分のこだわりで、子どもにとって必要ではないことまで押し付けてしまってない?
そう自問自答しながら、私は「間引ける心配は間引く」という考え方を少しずつ取り入れてきました。
今回は、そんな右往左往しながら発達障害と向き合っている私が
「めっちゃ我慢した!」
と思うことを書きます。
大前提として 時間感覚がない子に“時間”を教える我慢
我が家の姉妹は、とにかく時間感覚がありません。
時計があっても、時間を決めても、タイマーをセットしてもまったく進まない。
まず生活のベースにこの問題が大きくかかわってきます。
この時間の認識が無いためにあらゆる行動の目安がないことで我が家の生活の循環は、すべて私の声掛け次第になってしまっているんです。
この時間の感覚を育てるという土台の上で「めっちゃ我慢した!」と思うこと、3つとその結果(現状)をお話しようと思います。
私がめっちゃ我慢したこと
その1 「長女の画面依存」
長女が小学4年生になって、いざという時のための携帯端末を用意したこと、ゲーム機を初めて買った事によって、これまで知らなかった脳刺激を受けた長女。
同じ状況の次女とは違い、一向にやめることができない長女の特性がすぐに発覚しました。「刺激を求めて、画面に依存している」明らかにそう感じる状態になったのです。

始めはゲームは1時間まで、動画は30分までとなっていたのですが、ことごとく30分~40分オーバーは確実になり、ゲームは20分前からやめるタイミングを意識するように声掛け、動画は20分までになり、15分になり、、、。
はは は完全にキレました。

やはり長女にはゲーム機は合わないんだ!!ゲーム機と向き合わせるなんて無理!!!
もうゲーム機なんて没収してしまおう!そうすれば、私も怒らなくて済む!!
そう思ってゲーム機を隠しかけた夜。
いざ隠そうとしたははですが、、、思いとどまりました。
(はは 自問自答中)
私はなぜゲームを隠そうとしているのか?
この事態を解決したいからだ。
ゲーム機を没収することがその解決になるのか?
いや、ならない。
そこで私は方針を転換。
使用時間を守ってゲームや動画とつき合わせることを目的にするのではなくて、
ゲームや動画を子ども自身に“時間の設定”をさせ、それに向けて段取りを練習させるための道具だと思おう。と考えました。
守れなくてもいい。
ただ、設定は毎回させる。自分で決めたら守れるよう努められるように促す。ということに目標を定めるようにしました。
今は…
その結果──
それから1年半ほど…。
次女は比較的切り替えられるように。時間もその間は気にできることが増えてきています。
そして長女はというと…ほぼ守れない(笑)けれど、時間を気にすることができる時もでてきました。
たまに“やめられた日”には全力で褒める!!ということを心がけながら、目的は”子どもたちなりの時間感覚と画面の向き合い方を探っていく事!!”と言い聞かせています。
それから、画面依存の度合いは長女のバロメーターになることもわかってきました。
長女の疲労感やストレスが多い時ほど画面に執着を見せるような印象があるので、そういう時はより長女のことを観察するきっかけにしています。
こんな感じの毎日。
まだまだ、ははの”めっちゃ我慢する”は続きますが、最初よりはかなりははの怒りスイッチも反応しにくくなったし、長女のバロメーターとして、できるだけ冷静に対応しよう。
今はそれで十分。
その2「宿題しなさい」
発達特性のあるわが子たちは、声をかけない限り時間が永遠かのように宿題を忘れて気がそれ続けます。
我が家があまりスペースがなく、勉強だけに取り組める場所が作れていないことも問題だと思いますが、長女は特に5年生になって興味の持てること以外は脳がシャットダウンしてしまうようになっていることもあり、”宿題を完遂する”ことが毎日かなりハードルの高いことになっています。
私はまず「宿題」という言葉を使わず、自主的に取り組んでもらう工夫を続けました。しかし、やることリストやシール制、黒板など、どれも“存在を忘れる”か“それ自体に集中してしまう”結果に。
結局、「宿題」と伝えないと取り組まない。けれどタイミングを誤って声をかけると長女の場合激怒して荒れる。次女の方は放っておけば言われたことに対して2時間でもぶつぶつ言いながらゴロゴロ転がって拗ねることなんて容易です。
ようやくうまく流れを作っても、その瞬間の事情を知らない家族がひと言「宿題しなさい」と言うだけでその日は終了……。そんな日々に、私も毎晩イライラしていました。
今は…「できない日があってもいい」と割り切る
発達障害の診断を受けた際に、特に次女に関しては書くことがとても遅く、宿題も時間がかかって負担なので、できれば減らせるとベストだと言われました。
けれど、先生によってはそれに賛同できない方もいます。
いろんな兼ね合いを考えて、ひとまず、ははの意識としては、「それとなく促しはするものの、できない日は仕方ない」と考えるようにしました。
・理解しているかどうか
・その日の体力や気持ち
それを大事にして、無理強いはしない。
必要なら「できませんでした」と連絡帳に書くだけ。
ただ、最初からしなくてもいいとはならないようにしています。社会へ出たら仕事はなるべく逃れるなんてできませんから。
長女にも、次女にも、
“やる姿勢は大事。でも無理な日は無理”
というスタンスで向き合っています。
その3 遅刻しないように
時間感覚の無い子どもたちに朝の支度を間に合わせる、学校へ間に合うように送り出すことは一苦労です。
あまり声かけをしすぎても動けないことはわかっているのですが、声掛けをしないと全くと言っていいほど動かない。出る5分前でも平気でパジャマでテーブルの前にぼーっと座っている始末。
やることを一つずつクリアできるようにと絵表示のリストや絵カードを一緒に作って、どれからする?とか、自分で意識する項目をピックアップさせてみたりとか。それも興味は長くて2日。
万策尽きた思いで結局、「とりあえず先に着替えよう!!」
せめて、朝からとやかく言わず、最低限だけの声掛けになるよう奮闘し続けてきて、長女が4年生の時でした。
一層、遅刻をして、「しまった!!」と実感してもらわないといけないのかもしれない。
私はそのころ、どうにかして子どもたちへの朝の声掛けを極力最小限にして、朝から怒らないことと、何とか時間内に出られるように、子どもたちのやる気を引き出せる声掛けは無いかと奮闘していました。
けれど、どれだけ私が遅刻はダメだと言っても、それは私(はは/はゆまーま)の価値観であって、子どもたちはその価値観が育つほどの経験をしていないのだと思ったはは。
実感したことしか人間はできないものだし、この子たちも自分が絶対に必要だと感じたことは動けるだろう。何より、一度遅刻の焦りを味わってほしい、そのうえで、まだ遅刻をしてもいいと思うか、してはいけないと思うかを判断してもらおう。
そう思いました。
学生時代、遅刻なんて言語道断!遅刻したらどうしよう!なんて不安な朝は、してもいないのに遅刻の夢を見るほどだったははにとっては、とても我慢しないといけないことでしたが、とにかく耐えました。
いっそ遅刻して実感を!!
そんなことは知らない子どもたち。集団登校に遅れたくらいでは応えません。そして、遂に、門が明らかに閉まるであろう時刻に出た子どもたち。
よし!!ついに子どもたちは明らかな遅刻を体験することになる!!どうとらえるか勝負だ!!(勝手に懸ける思いのはは)
今は… 遅刻を経験した子どもたちの現状
結果、子どもたちは、今のご時世もあるのか、先生に怒られることも言われることも何もなかったようで、ダメージを受けることはありませんでした。(悲)
それどころか、時間感覚の身につかないASDの姉妹はその後からずっと遅刻をし続けています。
まるで遅刻のOKサインが出たとでも言うように。
これは完全に失敗したと思うことでした。
けれど、一つ、私のしなればと言う視点で子どもたちをガミガミしか言わなかったことに対して、この努力をしたことで、少し余裕をもって対応できるようになりはしました。
今は遅刻しても、あきらめず、まだこの子たちはその感覚を身に着ける段階ではないのかもしれない。気長に時間感覚を学んでもらおう。と長い目で向き合う姿勢でいます。(決してあきらめていませんよ 笑)
なんでもそれぞれのペースがある。そのことを学ぶためにこの努力したのかもしれない。
なんて思って、今は失敗したけれど、やらないことを我慢した後悔はしていません。
まとめ
子どものための我慢は、
結果よりも“学び”のほうが大きいかもしれないと思います。
発達特性のある子の子育ては、
どうしても 「我慢」 と隣り合わせ。
けれど、その我慢は
「子どもを理解しようとする努力」 であり、
同時に
「親として、人としての成長の機会」 でもあると感じます。
正解なんてわからないから、次へ生かせられる思考が大切じゃないかな。そんな風に思います。
私はまだ修行を始めたばかりの母ですが、今日も「忍耐・根気・深呼吸して息抜き~(これ大切!)」
で、家族みんなで一緒にゆっくり歩いていこうと思います。

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