発達障害 愛情の器がザル!?

不安そうにうつむく女の子 発達障害

私には子どもがごくごく小さい頃から感じていることがあります。

それは、

はは
はは

この子たちって、愛情をためる器が大きすぎる?もしくはザルじゃない!?

ってこと。

これは個人的な感覚ですが、我ながら自分の母親としての愛情がとんでもなく薄いと思えないはは(私/はゆまーま)※あくまでも主観 なのですが…子どもたちは露骨な愛情表現をどこまでも求めてきます。

正直、自分に置き換えてみると、自分が記憶している中では幼少期からわかりやすい愛情表現をされたことも求めたこともないははです。
私の母(このブログ内で度々出てくる「おばあちゃん」)はわかりやすい愛情表現をする人ではないし、時代もあると思います。割と放置で育ったというか、「私は子育てしてない」を豪語する私の母。
そうは言っても、私は両親の愛情を最大限に感じていたし、両親が忙しくしている背中を見て感謝をしていました。
そのため、私には経験に無いことからのギャップなのか?とも考えたのですが、どうしてもしっくりこない感覚。わが子たちがなぜこんなにも親の愛情に対して不安を感じている気がするのだろう?
ずっとそんな疑問がつきまとっていました。

子どもたちがまだ発達障害とわかるずっと前から、この子たちはきっと「愛情をためる器が大きすぎる」、もしくは「ザルの状態なんだろうな。」そんな風に考えていました。

愛情をためる器とは例えなのですが、昔どこからか聞いた話です。


「愛情の器」とは

少し、この「愛情の器」について調べてみました。

参考文献:「愛情の器」モデルに基づく愛着修復プログラム 発達障害・愛着障害 現場でこどもを正しく理解し、こどもにあった支援をする | 米澤好史

上記の本の冒頭で、「愛情の器」とは愛着の問題を抱えたこどもを適切に支援していく中で、その支援の根底にある考え方をモデル化しようと作ったもの。

という内容の記述がありました。

冒頭の内容を要約すると、「愛情を注いでいても改善するどころか、こどもの愛情欲求がエスカレートしてしまって支援に大変な疲弊と困難を極めてしまう現状があり、それにあたっての対応を考えるために考えられた分類」のようです。

この本は発達障がいにスポットを当てて書かれているものではなく、昨今、こどもの愛着の問題が一般的に増えてきたと感じられた筆者が子どもと愛着に関して研究したことをもとに、書籍化しているもののようです。

この本の中では愛情をためる器を4種類に例えて分類してあり、それが、『器のそこが抜けてしまっている物』、『そもそも器が形成されていないもの』、『器の口が小さく、場合によっては閉じてしまうもの』、そして、『きれいに愛情が貯められる器のもの』の4種類です。

これにおいて本の中では発達障害の中でも自閉障害と愛着障害を併せ持つタイプの例とされているのが3つ目の、入り口が小さく、時には閉じてしまう器でした。

参考文献を引用すると

「自閉障害があると、認知の障害のため、自分の世界を大事にし、愛着対象を意識して愛情を受け取るという対人関係が苦手ですから、愛情を受け取る口が小さくなってしまいます。さらに、このタイプの場合、「愛情の器」のフタが閉まっていることがあります。その場合には、いくら愛情を注いでも、受け取ることができないのです。ですから、「愛情の器」のフタが開いているタイミングを意識してかかわり、支援する必要があります。」

とあります。

これがとても私の普段の子育ての感覚に共感するものを感じました。

今回はこの「愛情の器」を参考にしつつ、私が感じる、発達障害を持つ子が愛情不足になりやすいのでは?という経験から感じたことについて書いていこうと思います。

※発達障害と愛着障害は別の物です。ただし、個人的な意見ですが、発達障害のその特性からくるかかわりの難しさから愛着障がいへ発展するケースはとても多いのではないかと思います。
※今回は愛着障がいの話ではなく、発達障害と愛情の感じ方についてのはゆまーま(はは/私)の意見です。


自閉傾向のある子どもは愛情に対して不安を持ちやすい?

言葉が入るタイミング

我が家の姉妹はそれぞれ、どちらも「愛情の器」でいうと、先述した中では『器の口が小さく、場合によっては閉じてしまうもの』が表現としては近いのではないかと思っています。

愛情が届いていないのではない。けれども全く入らないときがあるし、入る常態か、そうでないかが時と場合によって違うので見極める力がいる。さらに言うと、その小さい隙間(口)から入るようなタイミングと言葉選びをしなければならない。

私が、姉妹が小さい頃から抱いている愛情の謎を、今言語化するとこんな感じになります。


表現方法が真逆の姉妹

最初に私が子どもに「愛情不足を感じているのかな?」と感じたのは、次女が生まれたことがきっかけでした。

次女は感情表現が率直で、嫌なものは嫌、表情にも出るし、行動や言葉ではっきり訴えてくる子で、常によしよしされたい、抱っこされたいと主張する子でした。

その主張の陰にはなぜかいつも不安があって、スキンシップを求めてくることが感じられていました。この子は何故、こんなにも常にかまってもらわないと不安なんだろう?とても疑問に思っていました。

はは
はは

え?わたしって、そんなに愛情出せてないの!?

そうやって不安になりました。

けれど、それは自分を常に見ていてくれないと納得しないというようなレベルであり、「いくら何でも…。」そんな感情も抱いていました。

さらに、それだけ次女の不安を感じると、表現してくれる次女に対してはそれに答えるという方法が取れますが、主張のない長女に対しては、もし愛情不足を感じていた場合、それをどうやって気づいて、どうやって解消させてあげればいいのだろうか?と長女に対しても心配になりました。

実際、長女は外に表現することが苦手な性格だと感じていたことが私の不安を増幅させました。

こうして、ある意味この両極端な姉妹のおかげで、私は子どもの感じている「愛情」に関して目を向けることになりました。

愛情表現をわかりやすいものにした方がこの子たちには向いているのかもしれない。

私はそう考えるようになりました。

不安になりやすい発達障害を持つ子

発達障害を持つ人はその脳の特性により
感覚過敏などにより刺激が入りやすい
状況の見通しが立たない、変化への対応が苦手などにより、不安になりやすい
不安を和らげるために「こだわり」や「ルール」を強く持つが、守ることが難しい場面でさらなる不安やパニックを招く原因にもなる。
その脳の特性による結果、ネガティブな経験を重ねやすく、抱え込みやすいことでも不安をため込みやすくなる。
相手の意図を読むことが苦手なことで不安を抱えやすい。
感情のコントロールにかかわる脳の偏桃体が過敏。セロトニン不足(精神の安定、気分の調整、睡眠の質向上、ストレス緩和などの働きを持ち、ドーパミンやノルアドレナリンと言ったほかの物質をコントロールして心身のバランスを保つ働きをする神経伝達物質。別名「幸せホルモン」)などの特性によって不安になりやすく、それを起こしやすい思考に陥りやすい特徴がある。

など、様々な要因から不安を抱きやすい特性があります。

愛情が受け取りにくい特性

先の「愛情の器」の話にもありましたが、自閉障害があると、その特性的な認知によって、他者へ視点が向きにくいということがあります。

愛情に対しての感じ方も、相手を見て判断できず、気になった時にわかりやすく表現されることが無ければ不安になってしまうことがあるのではないでしょうか。

Medical Note 自閉症の原因ー愛情不足や家庭環境は原因ではない?

対策と現状

我が家の対策

我が家の場合は、そこからははなりに、不安や心配、心のもやもやは表現していいんだよ?何か不安定になると伝えること。そして次女のふるまいを参考に、不安な時やモヤモヤしたときなど、何か不安定になってしまった時は”ぎゅーっとしに来る”という行為で長女も表現できるようになれたらと、そう伝えるようにしました。

数年かかりましたが、今では、不安な時に限らず愛情表現として長女自身も表現してくれますし、受け取ってくれていています。


正直、対応に迷う時もあるけれどそれぞれのペースで

数年かかってようやく板についたわかりやすい愛情表現。
正直、このやり方は長女が5年生になった今、時折私の脳裏に不安をよぎらせることもあります。

はは
はは

もう5年生だし、この方法は幼すぎるだろうか…?

このまま、自分で問題解決ができなければどうなるんだろう。

けれど、いつも思い直します。

わが子たちを見ていて思う、「発達障害って、認知や興味の偏りによって物事を統合してとらえるという部分の成長がとてもゆっくりなんだろうな。」と言うこと。

だからそこに”高学年だから”なんて外からの基準はいらないと感じる。

今、私がこの子たちを見て感じる、必要だと思う時期まで、露骨な愛情確認や愛情表現を受け止めてあげた方がいい気がする。

それに、よく考えると小学生ってまだまだ子供ですよね。しっかりと愛情を確認して、受け取っていく時期ではあると思います。

外からの印象が過保護に見えても、”その子の成長に合わせて”を意識したい。そう思うははです。

まとめ

「愛情の器」はその子自身を見て、ひとりひとりに合わせた向き合い方を考える基準

「常に愛情を求めてくるからと言っても、必ずしも親の愛情が足りないというわけではない」と私は思います。

親の立場で言うと、あまり説得力はないのかもしれないけれど、どこかで子どもの愛情の受け取り方に悩んでいる発達障害を持つ子どもを育てる親御さんがいいるならば、そう伝えたいです。

人それぞれ、愛情を感じる程度は違って、その相性もある。そして、そこに純粋な愛情があっても気づけるか気づけないかなどもある。どうやって子どもがそれをとらえて「愛情の器」にためていってくれるかはその子にもよるものじゃないかなと思います。

つまり、一定量の愛情をかけたからみんなOKとはならないよ。ということだと私はとらえています。

目に見えないことだからとても難しい。また、世間体が気になる方もたくさんいると思います。そんな世の中で生きてきているから当たり前だと思います。

けれど、勇気を出して、子どもと向き合って、それでいいと自信を持って生きていく事が、何より子どもへの愛情を伝えることじゃないかなと私は思います。

はは
はは

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。よかったら、ほかのエピソードにも寄り道していっていただけると嬉しいです。↓

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