ASD 姉妹の夏休みの成長

青空の下のひまわりの写真 発達障害

夏休みってなんだかんだ、毎年子どもたちの成長を感じるのですが、皆さんはどうでしょうか?

我が家が夏休みの成長を感じるのは、まさに、新学期が開けてすぐ。

毎年、すこーし、時間を見られるようになった。とか、お風呂の予定を組み込める(毎日お風呂に入るという認識はできたということです)ようになった。とか、自分のやることに、ほんの少し自覚が持てる時が出てくるようになったとか、前より確実に少しだけできるようになってきている。と言うことが感じられます。その少しで、ずいぶんとこちらの気苦労も緩和されたりします。

そして今年は?と言うと、やはり、今年も夏休みの成長が見られました。

そして、今年の成長はかなり感動しました。

今回は、その成長と、何がそうさせたのか、私なりに思い当ることについて書いていこうと思います。

この記事はこんな方に読んでいただきたいです。↓↓

  • 子どものマイナスな気質に注目してしまいがちになる
  • 学校の長期休暇が辛い
  • 療育を利用するか悩んでいる

お友達との接し方

別人級の言葉選び

夏休みが開けてすぐ、よく遊んでいる次女の同級生が家に来ました。

いつも初めはゲームをするのですが、正直、私はこのゲームの時間がとても苦痛でした。

と言うのも、長女も次女もその友人に向かって命令するような口調で指示したり、文句を言ったりすることが多いからです。特にゲームをする時間はずっとそんな感じで話しています。

親としては、聞くに堪えなくて、お友達が嫌な思いをしているのではないかと毎回ハラハラすることになるのでとも気がかりで申し訳ないと思う時間でした。

さらに、基本二人でいると、何らかのキャラクターになってずっと空想上の会話を繰り広げながら遊んでいるので、割とお友達は蚊帳の外感…。よくお友達も遊んでくれているなと思うくらい、マイワールドを展開しています。

それが通常運転の姉妹ですが、夏休み開けてすぐのこの日はと言うと…?

はは
はは

めちゃめちゃ優しいやん!!!!?

「どうした?どうした!?何が起こった!?」軽く混乱を起こせるくらいの違いに驚くはは(私/はゆまーま)。

そうなんです!そこには耳を疑うほど (笑) とても優しく話しかける次女がいました。

そして、いつもゲーム時は偉そうになる長女も別人みたいに優しい!!何が起こったのか?

場の空気や相手の気持ちを考えることが苦手な長女は、これまで数々のキャラクターになりきって話すことで相手を混乱させたり、キャラクターの延長で何気なく高圧的な言い回しをしがちで、その状態がなれたお友達ほど常態化していて、結果、姉妹でずっと高圧的な言葉を友達にかけてしまう(本人たちに全くそのつもりはない)と言うことになっていました。

少なくとも、私が見る、自宅で友達と遊んでいる姉妹の姿はそうでした。

ですが、この日初めて、私は何かのキャラクターになっていないリアルな交友関係を築いている場面を見た気がしたのです。

二人とも、キャラクターにもならず、命令口調にもならず、次女なんかは、お友達におやつをとってあげてとても親切にしています。

そして、姉妹と友人はおやつを食べながら、仲良くコミュニケーションをとって楽しく談笑しているのです。

我が子には見ることは無いのではないかとすらと思っていた光景に、想いの他、と言うか、はるかに早く出会ったはは はとても感動しました。

何がきっかけになったのか考える

お友達が帰った後、なにげない会話で、今日の学校での頑張った報告をしてくれた長女に、今だ!と言わんばかりに便乗したはは。

はは
はは

もう一つ、お母さんも、あなたたちがすごい成長したと思った事あったよ!!

と、今日のお友達への話し方や接し方がとてもいいと思った事を伝えると、

長女
長女

そう?今日はね、そうしようと思ってたんだよ。忘れてたけど。

最後の一言はおいておいて 笑(おそらく、姉妹でそういう話はしていたけれど、ゲームに夢中でその時あまり意識はしていなかったという意味だと受け取っています。) 自発的にそうしようと思ってくれたことに感動したはは。

長女
長女

でも、それは考えてたんだよ。

はは
はは

うん!それはすごく感じたよ。考えたんだなって。

次女も同じくだということを言っていました。

はは
はは

いやあ~!すごい!!

ASD姉妹の相互作用

兄弟姉妹のあるあるなのかもしれませんが、次女は姉をある意味絶対と思っている節があります。

なんでも長女の真似っこしてきた次女としては、姉が横柄な態度をとる(長女からするとおそらく意図せずそうなってしまっている)と、次女はその話し方を真似をします。

何度も実感していることなのですが、姉妹の相互作用にはとても大きいものがあるとおもいます。

逆に言うと、長女が整えば姉妹ともうまく回るのだなと感じることが多々あります。

今回のことで言うと、姉妹ともそれぞれ外では他人に攻撃的な物言いをするようなことは見られませんが、家では、姉が態度が大きいと、次女は姉に合わせる癖があります。

二人でいることが多く、家では、次女はいつも長女のごっこ遊びに付き合っています。なので、家で遊んでいるときは次女はいつもどおり姉に合わせるスタンスが発動してしまうのでしょう。お友達がいても長女に合わせることしか知らないと言った方がわかりやすいでしょうか?

他者の気持ちに目を向けにくい姉妹はそうして、二人で意図せず一致団結してしまうことで、片方が友人に否定的なことを言えばそちらに賛同してしまうため、受け取り手や聞いている側は理不尽なやり取りだという感覚を強めてしまうことになるのではないかと思います。

こうして普段から姉妹が仲良しなのはいいけれど、より他者を寄せ付けない、他者の状況を鑑みるチャンスが無いマイワールドに閉じこもってしまいがちなことは、我が家が家庭外での療育を取り入れた理由の一つでもあります。

それぞれの場所をもって、それぞれの体験をしてほしい。そのことで、自分と外の世界を意識してほしいものです。

良い相互作用には長女の状態が安定していることが必要

と、いうわけで、よくも悪くも互いに影響しあう姉妹ですが、その分、姉の片方のメンタル状態や疲れなどで負荷が大きいとひときわうまく回りません。

特に、休み前にかなり負荷の大きくなっていた長女は、無駄に要らないことをして次女を怒らせまくっていました。

長女が荒れていればいとも簡単に喧嘩になり、次女も常軌を逸したレベルで激怒。とてもややこしいことになります。

一方、長女の状態が安定していれば、次女の愚図りが出やすくなった時も、フォローをしてくれる心強い存在になったりします。

反対に長女の状態が不安定になれば、次女は静かーに、自分は空気を読んで下手なことをしないように徹するので、ある意味手がかかることが減ります。

長女の療育の利用を始めた

5年生になって、脳がオーバーヒート状態になってしまった長女には、この夏休みに家庭がでの療育を始めました。次女同様、放課後デイサービス(以下放デイ)の利用を決めたのです。長女に合ったところを探し、夏休み中に利用を開始しました。

1日目は初日から放デイでのお出かけ日だったため、かなり疲労困憊して、普段寝ない長女が帰ってくるなり爆睡するというほとんど見たことが無い光景がみられたものの、とてもいい気分転換と楽しく過ごせた体験にはなったようで、翌日には安定して、早くもいい影響がありそうだと実感できました。

次女の時にも思ったのですが、成功体験を積みにくくなってしまう発達障害児には、親以外に向き合おうとしてくれて、積極的にかかわって成功体験を共有してくれる大人の存在は特に大切な気がしています。まだ、数回しか利用していない放デイですが、行き初めてすぐにそう思いました。

↓↓長女の療育を決めるまでの変化についてはコチラ↓↓

↓↓長女の検査の結果についてはコチラ↓↓

一度注意したことを、長女の状態が安定したことで考えられる余地ができた。

そうやって、放デイを利用し始めた長女はぐんと安定感取り戻しました。

順序は逆になるのですが、夏休み前から長女が不安定なことで、遊びに来たお友達への高圧的な物言いが一層きつく、そして増えているように感じて、私がお友達が帰った後に注意をしたことがありました。

はは
はは

いつも気にはなってたんだけど、今日はちょっと見逃せないと思うくらい、お友達への話し方がよくなかったと思ったよ?

次女
次女

なんで?

長女
長女

なんで?

はは
はは

あんな二人で責めるみたいに話してたら、お友達も楽しくなかったんじゃないかな?

次女
次女

別に普通だけど?!

長女
長女

…。(イライラ)

なんでもやはりきっかけは必要だと思いますが、問題はそれを考えて行動してくれる精神状態かどうか。

幸い、放デイでの体験が良く作用して、心と頭の余裕ができたのであろう長女と、長女の安定に安定した次女は、そこから考えることがそれなりにあったのだと思っています。

こうして、今回の夏休みは、母も驚きのビックな成長を見せてくれた二人、その後、数回友人と我が家で遊ぶ光景を見ている感じ、恐ろしく優しいまではいきませんが、以前よりははるかに自然なコミュニケーションをとれているよう感じられています。

おまけ 新学期の長女

さて、新学期が開けて初日はニコニコで帰ってきた長女。

少し、休みで頭と心の忙しさが減ってくれたかな?少し保ってくれたらいいけど。

と思っていたははですが…。

長女
長女

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!

2日目から下校後、以前にもまして発狂していた長女でした。

はは
はは

おうおう、えらいこっちゃねぇ~…。

放デイも利用開始して、これからますます、長女の状態に気を配っていく事が必要だなと再確認するははなのでした。

はは
はは

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。よかったら、ほかのエピソードにも寄り道していっていただけると嬉しいです。↓

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