今回、次女に続いて長女も発達検査を受けました。
理由は、小学校中学年から高学年になるにつれて、次第に学校生活のペースに負荷を感じているように思ったからです。
結果は次女と同じく『ASD自閉スペクトラム症』でした。
改めて長女の子育てを思い返すと気になっていたことがたくさんあります。
今回は、そんなはは から見た長女の気になっていた点をお話したいと思います。
お子さんの行動に疑問を持っている方のヒントになれば幸いです。
※あくまではは(私)が気になっている事柄ですので、必ずしも発達障害が原因のものとは限りません。
※↓先にASDの診断を受けた次女のお話はコチラ↓
長女が幼い頃から気になっていたこと
初めに気になっていた項目を挙げておきます。
- 恐ろしくマイペース
- 生活習慣が身につかない
- 時間間隔が身につかない
- トイレを極限まで我慢する
- 清潔を保つことに意識が向かない
- 何を考えているのかわからない(反応が薄い)
- 人の感情に鈍感
- 過集中
- 不注意
- 多動/脳内多動
- 多弁
- 整理整頓片づけが極端に苦手
一つずつどういった事が気になっていたのかみていこうと思います。
幼少期から気になっていたこと

恐ろしくマイペース
マイペースというのは決して悪いことではありません。私はどちらかというとせっかちで周囲ばかり気にしているようなタイプだったので、むしろとてもうらやましいなと思うことが多く、いい面でもあると思います。
ですが、長女の持っているマイペースさは群を抜いているように感じていました。
例えば、幼稚園時代。
特に外(幼稚園)ではすべてにおいてなんテンポも行動が遅いことに加えて、自発的に動くということがあまりなかったように思います。何度も呼びかけられて、ようやくゆるゆると行動すると言った印象です。
そして独特の雰囲気。他と違うことは問題ないにしても、幼稚園の年少さんの頃は特に、なんとも独特な雰囲気を発していたなと思います。
長女自体は内向的で恥ずかしがりやなのですが、だからと言ってすべてに気劣りしているわけではなく、むしろ他を全く気にしていない印象。
自分がただ自分のペースでそこに存在している。という独特の雰囲気がありました。
また、外で親以外の大人はもちろん、同級生に話しかけられてもあまり反応せず、集団行動の中で何か教えてもらったことをできるようになりたいと思う姿勢もあまり感じることなく、ただ淡々とそこに存在する。伝えにくいのですが、そんなイメージです。
今のところ長女に知的障害は見られず、学習能力は通常程度ですが、感情的、情緒的表現はあまり伝わっていないような感覚はあるように思います。

わが子ながらとても難しいと思っていました。
ただ、笑うととても愛嬌のある事、小さい子だったためか、ありがたいことに同級生からも先生からもとてもかわいがってもらったので孤立することはありませんでした。
園の懇談などでは、どの先生にも毎回「すっごくマイペースで、声をかけたら何となくゆっくり動いてくれますが…」といった感じでした。

この恐ろしくマイペースな点、いまいち何を考えているかわからない反応は次女も同様でした。
生活習慣が身につかない
これが最も全体的に影響するものです。
お風呂で頭や体を洗う、歯を磨く、ご飯をきちんと座って食べる。学校へ行く用意をする。
いろんな生活習慣において、小さい頃からなぜかしっかり定着しないなとずっと悩んでいます。おそらく、スイッチの入った状態、つまり外や学校ではきちんと座ってご飯を食べるなどは一見してできているのだと思われます。
ですが、家庭内でリラックス状態にいると、これらの毎日必ずするようなことも自分で切り替えて行動することが極端に苦手なように感じています。
一連の流れには参加するけれど、一つひとつに意識を向けつづけられないことで、結果それらをきちんと完結させることができないのかな?と思ったりします。
トイレを極限まで我慢する
これはずっと謎に思っているので書いておきますが、とにかく限界までトイレに行きません。こちらが我慢しているのでは?と思い「トイレ、行ってきたら?」と言うと、トイレに行きたいのではないときっぱり言います。
そうして1,2分後、一瞬でも立ち止まったら漏らしてしまう!!といった状態でバタバタしながらトイレに駆け込むということが日常で、とにかく限界まで我慢します。
清潔にすることに意識が向かない
体を清潔に保つことも難しいことの一つです。生活習慣が身につかないのところでお話したように、お風呂や歯磨きなどが形だけで、実際洗えていなくても気にしないので、余計にそこに意識がいかないように感じています。
お風呂に入れば髪の毛はギシギシに絡まった状態のまま、とてもシャンプーをしたと思われない状態で出てくる、体もおそらく洗っていないときもあるのでは?と思います。
何度も具体的な洗い方を教えてみたり、必要性を伝えてみたりしてきたのですが、いまだに定着せず。必要と思っていないのかと考えていましたが、どうやら、必要なことはわかるが、面倒くささが先に来たり、お風呂に入った時点で別の思考に気が向いて、体や頭を洗うという目的がすっぽり抜けてしまっている。つまり、不注意や後に書く脳内多動が元の要因にあるのではないか?と最近は思い始めています。
もしかしたら、彼女の中でお風呂=お風呂場という空間に入る ということで完結してしまっているのかもしれません。
時間間隔が身につかない
これもずっと難しいと思っていることです。いくつか日常の困ったことに分けてお話します。
時間間隔が身につかない <朝の支度>
朝はとにかく動きません。出る時間の5分前でもパジャマでボーっと座っています。時間を気にするそぶりも、急ぐそぶりも見せません。

8時には出ないといけないよ!?用意しないと!!

うん、知ってる
このころの私の口癖が

知っていてもやらなければ知らないと一緒!!
そんなこと言ってもこの子には効果がないとわかっていても、ついつい言ってしまいます。
いつか自然に時間を見て行動するようになると、「時計を見て?今は何時?」と呼びかけたり、朝出かける時間を伝えて、「何時までには出られる用意をするよ」と伝えたり、残り時間が見えるタイマーを使用したり、自分で時間設定をしてもらったりといろいろしていますが、一向に時間間隔が身に付きません。
そもそも子どもたちが幼稚園のころから、どうも時間間隔に疎い感じがしていた私は、毎日のご飯の時間、お風呂の時間、寝る時間などを決めて、それを基準に時間感覚を身につけられるようにと過ごしてきました。
私はもともと時間を決めて動くということが苦手だったのですが、こうなれば仕方ない。生活の大枠の時間を決めた方が動きやすいのかもしれない。と、私なりに考えてのことです。
ただ、これも、超絶マイペース姉妹にはその通りにこなすことが難しいので、本人がやる気を見せた時や、子どもたちのその時の順調に進むであろう順番や、時間がいることを感じ取った時は、時間設定を組みなおして、子どもたちにじゃあこうしようか?と伝えるようにしているので、変動はあるのですが…。
とにかく、私なりにやってはみますが、長女が小学5年生の今も、依然として時間感覚は基本あまいです。
基本というのは、時間をわかっていないのではないのです。最近は本人が必要だと思うと、時間を見ながらテキパキと動ける瞬間があるからです。そこが難しい。だから動けるのじゃないか?と思ってもそれはなんだか違う。という結論になって理解がし辛い。次女よりも長女の方が難しいなぁと思う点です。
それはどの項目にも該当していて、なんでも稀にやる気が出た時は驚くほどできます。
けれど、ひとたび別のことに気がそれるとすぐに時間という概念が彼女の中から消え去ってしまうようで、目の前の興味あることしか考えられなくなっているように はは には見えています。
時間間隔が身につかない <友達が遊びのお誘いに来たとき>
また、友達が遊びに誘いに来ていても、ほっておけば永遠に待たせるのではないかというほど動き出しません。
特に、自分が好きなことをしていると「うん。」というだけで待たされている友達の身になりません。
ただ、これも、やる気モードを発揮しているときはできます。
この他人を待たせているなどを気にすることができないというところは、次女に関しても全く同じことが言えますが、療育に行きだしてしばらく、次女は、一応待たせている友達の状態を説明すると、対応しなければいけないという意識は持つようになりました。
時間間隔が身につかない <時間の見通し>
彼女の軸の中に時間の概念が薄いことを証明するように、時間の見通しに関しては全く感覚がつかめないようで、今のやる気に合わせて無茶な予定を立てます。
例えば、

お風呂、5分で出てくる!

(洗う予定なしか?)

宿題10分で終わらせる!!

それは誰がやってもできないよ
という予定を、その場の気分で自信満々に宣言します。
何を考えているのかわからない
先述のマイペースの話でも書きましたが、小学校に入って3年生の途中ほどまでは特に、コミュニケーションが求められるようなとき、例えば同級生から話しかけられたときに返事をしない。同じクラスの子に挨拶もしない。自分が話しかけられているのにまったく表情を変えず、返答もしない。といった、そこに誰もいないような反応のなさというものがありました。
もしかすると今も、脳内がオーバーヒートしているようなときは外でもそういった態度をとっているかもしれません。
4年生のころには担任の先生に、性格がつかみかねるのでどういう対応をすればいいのかわからないのですが、どうすればいいですか?と言われたこともありました。
小学校へ上がってから気になったこと

人の感情に鈍感
小学校低学年ほどまでは、私が持病からくる痛みで動けなくなっても我関せず、「ママ、お茶いれて~」「ママ、来て~」などは当たり前でした。
また、ある日、アニメを見ているときのこと、とてもとても悲しい場面になった時、話の意味が分かっていないのか、今のキャラクターが変な顔をしていたとヘラヘラ笑っている姿を見た時は、さすがに心配になりました。
過集中
文字が一通り読めるようになって、本を読みだすようになったころに気づいたのが過集中です。
巷によく聞く過集中とはどれほどのものかと思っていたはは ですが、長女にはこれか!!という状態が時々起こります。最初に気づいたのが小学校中学年。本を自分で読み出した頃です。
となりに立って呼びかけてもまったく反応しないことがあり、とても驚きました。
これによってか、切り替えも出来ず、ゲームや動画を見出すとどうしても時間を守れないどころか、「時間になったよ」と呼びかけてから「うん。」という生返事を返し続けて平気で20分~40分ほど経ってしまう上に、全く自覚が見られないということが日常になっています。
不注意
これまでの学校の授業参観では、ほとんどの場合、授業少しでも聞いてる?と言いたくなってしまうくらいふわふわ、そわそわ、または、魂が抜けているのではないか?という様子を見ることが多く、心配していました。
ただ、不思議と、聞いてはいるらしく、結果的には理解はできているという客観的に見ると謎の現象が起こっているので、問題ないとされてきました。一見して聞いていないように見えるしぐさはこれまでの担任の先生にもよく言われてきました。
整理整頓、片づけが極端に苦手
長女の所有物は「えらいこっちゃ」です。
いわゆる片づけ、整理整頓の全くできないタイプです。
ランドセルは歴代のプリントと宿題と手紙がごちゃまぜに。さらに全教科を持ち歩く(おそらく本人が行きついた工夫の結果だと思われます。)ことでランドセルは常に激重状態。
少しでもランドセルを整理しようというとなぜか激怒。
さらに、筆箱はゴミ箱か?というほど何かの切れ端や、絵をかいて切り抜いたもの、消しゴムの消しカスまでためられています。
※普段は物を触ろうとすると激怒なのですが、大きな休みだけは次女も巻き込んでの大整理大会を開催します。
多動・脳内多動
じっと座ってられない。と言ってもうろうろ動き回るというわけではなく、いつもからだや手足のどこかが何となく動いているというイメージです。
特に手を口や鼻に持っていく、体を前のめりにする、貧乏ゆすりがあることもあります。
が、脳内多動の方はそれにもまして相当な忙しさのように感じています。それは次にあげる多弁にもつながっています。
多弁
外ではほとんど話すことのない長女ですが、家では一転、絶えずしゃべっていて、ASDの次女は宿題中もしゃべり続ける姉の相手に集中してしまい、結果、ほとんど宿題が進まないということも日常的です。
自分が話したいことがあると人の会話途中でも全く気にせずに話し出します。
自分に向けられて話しかけられている話の返事をせずに自分の話を続けることも日常的です。
人に話しかけていないときはたいてい歌っていて、とにかくずっと声を出しています。
余談 そういえば感覚過敏?
これを書いていて思い出したのですが、よく、小さい子どもを寝かしつける時にするトントンと背中をたたく行為がありますよね?あれは長女には全く通用しませんでした。
それどころか、トントンは安心材料ではなく、気になる刺激になっているのでは?と感じていました。
少し大きくなってくると、トントンの手から逃げたり、どけたりされていたので、おそらく、それは間違ではないと思います。
また、寝かしつけようと絵本を読むのですが、読んでいる限り永遠に寝ないという子でした。2度ほど絵本の途中で寝たことがありますが、それはもう、とても感動したことを覚えています。

まとめ
毎回文章にするとなぜ不思議だという範囲でとどめておいたのか不思議なくらい相当な特性があることにきづかされるははですが、今回も同じく、驚いています。笑
長女の日常の”なぜ?”を整理していくと、やはり、過度な不注意や興味の対象かどうか、そして過集中などがとても行動に影響しているのではないかと思います。
私はこれらのことから、長女には自分を少しずつ、楽しく、やる気をもって自分をコントロールする方法を学ぶことが必要なのではないかと感じています。
現状、家庭内だけでそれに取り組んでいくことは難しいと思っています。それは、これから彼女が生活していく場所が家庭のみでは当然ないからです。
これから、彼女にとって楽しく取り組める環境を模索していきたいと思っています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。良ければほかのエピソードにも寄り道していっていただけると嬉しいです! ※他のエピソードへのリンクは下へ↓
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