「日常ー学び」では発達障害を持つ我が家の姉妹のエピソードや、そこから学ぶことと、ちょっとクスっと笑える日常の会話など、息抜きになるようなお話も書けたらと思います。
※この記事は2025年05月に書いたものを08月に書き直したものです。
放課後デイサービスの後は寝るまでテンションMax
最近ますます放課後デイサービス(以下放デイ)へ行くことが楽しくなっている次女です。
帰ってくると…

〇曜日が空いたんだって!行きたい

毎日行きたい!

〇曜日も空いたんだって!
と、空いた枠の噂を聞きつけるとすぐに行く日を増やしたがっています。
そんな次女は、本当に放デイが楽しすぎたのか、最近は放デイから帰ってくると、終始テンションがMAXです。
ハイテンションでしゃべり続けたり動き続けたり、とにかく寝るまで止まりません。
それはもうすごい勢いです。
最初はどうしたのかと戸惑った ちち と はは ですが、何度目かにどうやら放デイがあった日にこうなっていると気づきました。
そんなに楽しんできているのだと喜ばしい限りなのですが、これが増えてくると周りはとても疲れるのが本音です 笑。
ずっと話しかけられているような状態か、ふざけている状態なので、帰宅後の3~4時間、それに付き合うのはなかなかです。
そんな中、放デイで、日ごろの様子などについての面談がありました。
「とても楽しく行っています。」と伝えると、放デイの方は「よかったぁ~」と胸をなでおろしました。
その様子に、私は次女の帰宅後の反応とのギャップを少し感じました。
すると、放デイのスタッフの方は「〇〇(次女の名前)ちゃんはいつも話しかけても静かに「う~ん…。」というくらいであまり自分から話してくれることが無いので、そう思ってくれているなら嬉しいです」とのこと。

そうだったの!?
てっきり放デイの方たちに慣れたので楽しいのかと思いきや、そこは外行モードは発動しているようです。
次女の外行きモード

こういうと聞こえがよくないですが、次女はとても外面がいいので、ASDからくる困りごとが一見しただけではわかりません。
ASD傾向を持つ人は周りの状況をつかむ(空気を読む)ことや判断することが難しいと言いますが、まったくつかめないわけでも、判断できないわけでもない、と、私は次女や夫を見て思っています。
ただ、コミュニケーションにはその場の判断という瞬発力が必要です。
これが苦手なことが大きく影響して、対人関係で不安を抱きやすく、むしろ人間関係に過敏になるということがあるのではないかと感じています。
そして、その不安に対処しようとして人一倍、外行モードで武装するということが起こるのではないかと思っています。
次女の性質としては、視覚情報の保持は高いようですが、やはり、それを瞬時に整理して行動に移すこと(処理速度)が苦手です。時間をかければできるのですが、やはり人とのコミュニケーションは苦手になります。
少し次女の話からは脱線しますが、ASDグレーゾーンの夫を見ていると、やはり、先述の通り全く空気を読めないわけではないので、その場でのやりとりの違和感は抱くようです。
そして、その違和感が蓄積されて、後々に自分の行動が適切ではなかったことを自覚することはあると思います。
全てではないと思いますが、ASD傾向を持っている人も、できるなら相手に不快感を与えずに、スムーズにコミュニケーションを取りたいと思っている人は多いのではないでしょうか。
結果、『外でのふるまい方マニュアル』を少しずつ構築して、『外行きモード』で武装することで社会生活をしているように感じています。
それと同じことが次女にも構築されて行っているように私は感じています。
この次女の外行きモードの発動威力はすごいもので、ある意味こだわりなのか、次女なりに強い信念でそうしていることが私には感じられています。
そうして学校や祖父母の家、放デイなど、両親のいないところではとてもいい子だったりします。
「それはストレスも多いし、疲れるし、また愚図るもとになるのもわかるわ」と思うと同時に、知的障害を伴わない発達問題を抱える人たちのわかりくさ=困難を抱える要因にもつながると感じています。
また、次女の場合は話し方も独特で、敬語で話すことが多く、ある程度の語彙力もあるので、とてもきっちりした子だと思ってもらうことも珍しくありません。
これらが合わさると、周囲から見て子育ての難解さが伝わらないどころか、むしろきっちりしているから、家庭内でもさぞ手がかからないのだろうと思われて、その差異に親がとてもつらくなってしまう一因にもなると思います。こういった問題は、同じようなご家庭では抱えがちなことではないかと思っています。
話は逸れましたが、そういうわけで、まだまだ放デイの人たちにも、その性質ゆえ、外行き武装はなかなか解けるものではないのかもしれませんが、彼女にとっては、数少ない、理解を示してくれたうえの”肯定” や、いろんな ”できた!” を体験させてくれる放デイは、とても楽しいことは違いないようです。
楽しいも抑えている次女

さて、楽しんで帰ってきているから、放デイでもとても元気よく話せているのかな?と思っていた はは は、面談で、ほとんど発言しないという次女の話を聞いて驚いたのですが、

楽しいも不用意に出せないんだね。
と、少し納得もしました。
ちち がその場にいれば、

家族でも何でもない人の前で、相手がどう思うかもわからないのに不用意に喜びを出してどうする?それに、そういう状態になると、何かミスをしやすいのもわかっているから…。
などと言いそうな姿が想像できます。
で、はは はふと気が付きました。
そうだとすると、放デイから帰ってきて続くテンションは、放デイの楽しい気持ちを帰宅後も切り替えられないというより、その分の楽しい気持ちを家に帰ってから発散しているのかもしれない。
本当は放デイでもそうやってテンションMAXになりたいけれど自分を抑えているのかも?
面談時にもそれを伝えると、放デイの方も「そうかも!」とうなずいて、「じゃあ、今後も、感情をきちんと言葉として発することができるように取り組んでいきましょう!」と仰ってくださいました。
楽しいも不用意に出せない、不安からくる外行きモード。
ですが、普段、次女が帰宅後に爆発させないとどうしようもないほどに楽し場所はそうそうありません。そういう場所に出会えたことは、次女にとって今後の糧になるだろうと、行くことを決めてよかったと思いました。
放デイがなぜそんなに楽しいのか、大きくなって自分の口で説明できるようになったら具体的に聞いてみたいと思った はは なのでした。
※この記事は2025年05月に書いたものを08月に書き直したものです。

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