「日常ー学び」では日ごろの子どもたちの行動や発言から学ぶことや、ちょっとクスっと笑える日常の会話まで、息抜きになるようなお話も書けたらと思います。
放課後デイサービスの後は寝るまでテンションMax
最近ますます放課後デイサービス(以下放デイ)へ行くことが楽しくなっている次女です。
帰ってくると
〇曜日が空いたんだって!行きたい
毎日行きたい!
〇曜日も空いたんだって!
と、空いた枠の噂を聞きつけるとすぐに行く日を増やしたがっています。
そんな次女は、本当に放デイが楽しすぎたのか、最近は放デイから帰ってくると、終始テンションがMAXです。
ハイテンションでしゃべりつつけたり動き続けたり、とにかく寝るまで止まりません。
それはもうすごい勢いです。
最初はどうしたのかと戸惑った ちち と はは ですが、何度目かにどうやら放デイがあった日にこうなっていると気づきました。
そんなに楽しんできているのだと喜ばしい限りなのですが、これが増えてくると周りはとても疲れるのが本音です 笑。
ずっと話しかけられているような状態か、ふざけている状態なので、帰宅後の3~4時間、それに付き合うのはなかなかです。
そんな中、放デイでの日ごろの様子などについての面談がありました。
とても楽しく行っていますと伝えると、放デイの方は「よかったぁ~」と胸をなでおろしてくれました。
が、私が、次女の反応とのギャップを少し感じたところに、「〇〇(次女の名前)ちゃんはいつも話しかけても静かに「う~ん…。」というくらいであまり自分から話してくれることが無いので、そう思ってくれているなら嬉しいです」とのこと。

そうだったの!?
てっきり放デイの方たちに慣れたので楽しいのかと思いきや、そこは外行モードは発動しているようです。
次女の外行きモード

こういうと聞こえは悪いですが、次女はとても外面がいいので、ASDからくる困りごとが一見しただけではわかりません。
ASDは周りの状況をつかむ(空気を読む)ことや判断することが難しいと言いますが、つかめないわけでも、判断できないわけでもない、と、私は夫や次女を見て思っています。
次女の場合は視覚情報の保持は高いようですが、それを瞬時に整理して行動に移すこと(処理速度)が苦手です。時間をかければできるのですが、人同士のコミュニケーションにはその場での判断が大切です。
つまり、その場での瞬間的な判断と行動が苦手なためにコミュニケーションがうまくいかないことが多くなります。
ただ、先述の通り全く空気を読めないわけではないので、人によっては、その場でのやりとりの違和感は蓄積されて自覚することになります。本人もできるなら相手に不快感を与えずに、スムーズにコミュニケーションを取りたいので、結果、外でのふるまいのパターンを構築して、「外行きモード」で武装することで社会生活をしているように感じています。
この次女の外行きモードの発動威力はすごいもので、ある意味こだわりなのか、次女なりに強い信念でそうしていることが私には感じられています。
そうして学校や祖父母の家、放デイなど、両親のいないところではとてもいい子になります。
話し方も独特で、敬語で話すことが多く、ある程度の語彙力もあるので、とてもきっちりした子だと思ってもらうことも珍しくありません。これが、発達障害グレーゾーンとか言われる人達(次女は診断はされていますが)が特に困る要因になっているのではないか?と個人的には思うところです。
「それはストレスも多いし、疲れるし、また愚図るもとになるのもわかるわ」と思う反面、周囲から見て子育ての難解さが伝わらないどころか、むしろきっちりしているから、家庭内でもさぞ手がかからないのだろうと思われて、その差異に親がとてもつらくなってしまう一因でもあると思います。(この話はまたどこかでしようと思います。)
話は逸れましたが、そういうわけで、まだまだ放デイの人たちに馴染んではいないような次女ですが、数少ない理解を示してくれ、’肯定’ や、いろんな ’できた!’ を体験させてくれる放デイは、彼女にとって楽しいことは違いないようですが、楽しいモードの武装をしているのかもしれません。
楽しいも抑えている次女

楽しんで帰ってきているから、放デイでもとても元気よく話せているのかな?と思っていた はは は、ほとんど発言しないという次女の話を放デイから聞いて驚いたのですが、「楽しいも不用意に出せないんだね。」と、少し納得もしました。
ちち がいれば、「家族でも何でもない人の前で、相手がどう思うかもわからないのに不用意に喜びを出してどうする?それに、そういう状態になると、何かミスをしやすいのもわかっているから…。」などと言いそうな姿は想像できました。
で、はは はふと気が付きました。
そうだとすると、放デイから帰ってきて続くテンションは、放デイの楽しい気持ちを状態をそのまま引き継いでいるというより、その分の楽しい気持ちを家に帰ってから発散しているのかもしれない。
本当は放デイでもそうやってテンションMAXになりたいけれど自分を抑えているのかも?
放デイの方も「そうかも!」と同意してくださって、「じゃあ、今後も、感情をきちんと言葉として発することができるように取り組んでいきましょう!」とおっしゃってくださいました。
楽しいも不用意に出せない、不安からくる外行きモード。
ですが、普段、次女が帰宅後に爆発させないとどうしようもないほどに楽し場所はそうそうありません。どちらにしてもそういう場所に出会えたことは、次女にとって今後の糧になるだろうと、行くことを決めてよかったと思いました。
放デイがなぜそんなに楽しいのか、大きくなって自分の口で説明できるようになったら具体的に聞いてみたいと思った はは なのでした。
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