発達障害?あなたはどう見えていますか?人の認識のしかた・コミュニケーション問題

人物の影 脳内ヒント~ちち×はは対談
UnsplashYolanda Suenが撮影した写真

人の認識のしかた

次女のASD診断を受けて、我が家のちちも発達傾向にあるのではないかと思うようになりました。

そして発達障害について ちち(夫)と話しをするようになったところ、少なくとも私とちち の感覚、見ている世界観がとても違うことに驚きました。ちち とはもう20年一緒にいますが、それは私にはとても新鮮なものでした。

このときの会話から生きにくさへつながるかもしれない、”なるほど~”と思うことがあったので、発達障害の人にも共通するかもしれない脳内ヒントを探っていきたいと思います。

それぞれの見ている世界を知ることはとても意味のある事だと思います。 少しでも大切な誰かに対する”わからない”の理由を知るきっかけになれば幸いです。

脳内ヒントでは、ASD傾向のある我が家の ちち の話を通して発達障害の見ている世界のヒントになるかもしれないと思うことを書いています。

※あくまで、ちち(夫)とはは (私/はゆまーま)のとらえ方の話です。

人に対する認識

発達障害の人の脳特性の一つに、人も風景も物も、同様にとらえるという話は聞いたことがあるでしょうか?

それなら、ちち(夫)はどうなのか?と思ったので聞いてみました。すると、彼も”人に特別注目する感覚はない”そうです。

はは
はは

”人が特別に物や風景と区別されない”っていうのはあるの?

ちち
ちち

ん~…区別されないというか、人だからといって特に注目しているということはないかな。

ちち
ちち

顔を覚えるとか、名前を覚えるとかは苦手だね。

はは
はは

あー、それ、よく言ってるよね。 近所で人とすれ違っても近所の人かどうかわからないし、子どもの友達のママも、顔を知っていてもあまりそうかどうかわからないって。

ちち
ちち

うん。

はは
はは

あと、みんな目と鼻と口があるから一緒とも言ってるよね。笑

ちち
ちち

うん。

はは
はは

子どもの友達の親とかだと、かなり様子をうかがって、相手がこちらに挨拶をくれて初めてその認識ができるって言ってたっけ? それは声とかでわかるの?

ちち
ちち

それもあるけど、そもそもあんまり見えてこないよね

はは
はは

……ん?

ちち
ちち

例えば何人か人がいるとすると、最初はみんなボヤっとした影みたいなイメージかな?近づいてきて話はじめてやっと姿形が見えてくるというか…。

はは
はは

ん~…普段は影集団がいるってこと? え!?それ怖くない!?

ちち
ちち

うーん。そぉねぇ…。

はは
はは

それって、その人が近づいてきて、”どうやら見る必要があるぞ”と思って注目することで認識できるってこと?

ちち
ちち

うん、そんな感じかな。意識しないと誰かわからないかな。

はは
はは

と、いうことは、意識する対象に気づかないと、そもそも気にならないってことかな?

ちち
ちち

うん、そんな感じだと思う。

はは
はは

なるほど。それなら人とのコミュニケーションが苦手なのもわかる気がするよね。

考えたら、社会の中でのコミュニケーションって、そもそも”話しかけてくる対象がそこにいることを自然に意識していることが前提”だよね。

複数人のなかで何となく話しかけられた場合とか、まずびっくりはするし、風景の中から突然特定の人物を探さないといけないということになるかもしれないと、そうなってから反応していかないといけないから反応に時間がかかるかも。

そんな日常だとコミュニケーションに不安や苦手、恐怖が増していくのもわかるかもなぁ。

ヒント💡ASDが人を特別に認識しないなら、コミュニケーション問題や不安が大きいことも理解しやすくなるかもしれない。

私は、ちち やASDの次女を見ていると、反応や考え方のベースに強い不安があるように感じていますが、ちち の場合のように人の姿形が”かかわるべきと意識できる距離”や”意識下”になく、ボヤっとしか認識しないのであれば、そうでない人に比べて、このことだけでも不安が+αされるだろうなと想像しました。

ASDの次女が人の顔をどう認識しているのかはまだわかりませんが、二度目ましてや三度目ましての人に対しても毎回関係性を説明しないとわからないようなところがあります。

そういえば、お友達が少し離れたところにいて、私が、あ、「〇〇ちゃんいるよ」と伝えても、「え?そう?」とどこに誰がいるのかほとんど認識することがない気がします。

人物が特別な認識対象にならない= 風景と同等 つまり”認識していないから特に気にする理由がない”ので気にならないし、自分からかかわることもない。

こう考えてみれば、次女が友達関係を自ら構築することがないこと、物事に対して受動的であることなどについても考えやすいかもしれません。

追記

ただ、ちち を見ていると、自分にとっての重要な人物(家族など)興味のある対象(気に入った俳優さん)などは比較的認識しやすいように思います。

つまり、本人にとって重要なことには人一倍積極的に考えて、かかわれるという印象です。そして、そうなった対象へはとてもやさしさをもって真面目に対応していこうとする印象もあります。

発達障害の特徴に相手の気持ちがわからないということがありますが、いついかなる時もわからないわけではなく、意識を向けられる対象にはむしろとても優しい面をもっていると私は思います。

注記: ちち は発達検査は受けておりませんが、ASDの次女の診断前の問診で、次女よりもその項目に共感することが多くありました。私もちち と次女はとても似ていると感じています。
ブログを始めたきっかけ ~発達障害との向き合い~

ちち はASDのことを知り、その特徴やそれゆえの苦手分野を知ることで、これまで自分を必要以上に責めていたことに気づき、少し生きやすくなったと言います。

これまでも自分の苦手に気づき、対処法をルーティーン化していくことで対策してきたと言うちち ですが、その特徴を知ることでまだまだ考えていけそうなことはありそうです。

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